業種別に ★5 率を並べる
商業口コミ 70,453 件のうち、母数 500 件以上 の業種を ★5 率で並べると、こうなる(上位と下位を抜粋)。
| 業種 | n | ★5 率 |
|---|---|---|
| 高級ソープランド | 2,816 | 90.6% |
| 派遣型オナクラ&手コキ | 536 | 87.3% |
| ぽっちゃり系デリヘル | 518 | 86.7% |
| 高級デリヘル | 1,763 | 86.4% |
| 風俗エステ | 648 | 84.1% |
| …(中略:全体平均 74.1%)… | ||
| 人妻系デリヘル | 1,310 | 58.9% |
| 出会い喫茶 | 1,457 | 58.3% |
| 熟女デリヘル | 649 | 51.9% |
★5 率の上下幅は、90.6% から 51.9% まで約 39 ポイント。同じサイトの中で、業種をまたぐとここまで違う数字が出る。
同じ ★5 でも、業種で 意味が変わる。
「★5 が 9 割」業種に共通すること
★5 率が 85% を超える業種を並べると、特徴が見えてくる。
1. 支払額が高い(高級ソープランド・高級デリヘル)
第 1 話 で見た「自分の選択を悪く言いたくない」が強く効く。1 回の支払いが大きいほど、後から「悪かった」と認めるコストも大きい。だから、★5 率が押し上げられる。
2. サービスが軽い(派遣型オナクラ・風俗エステ)
書き手の期待値が抑えめに設定されている。期待を超えるハードルが低いほど、★5 が出やすい。
3. ニッチ志向(ぽっちゃり系)
好みでフィルタした客しか来ない。期待外れを引きにくい構造そのものが、★5 率を高める。
「★5 が 6 割を切る」業種に共通すること
逆に ★5 率が 60% を切る業種は、
- 熟女・人妻系(熟女デリヘル・人妻系デリヘル)
- マッチング系(出会い喫茶)
期待値と実物の差が立ちやすい業種、と読める。まず 第 5 話「ばらける」タイプの書き手の比率が高い可能性。比較対象を多く持つ書き手ほど、★ を素直に散らして書く。次に 写真と実物のギャップが構造的に生まれやすい層 ── 写真補正の余地が大きく、書き手が事前に持つ期待値と当日の実物のズレが点数として残る。熟女・人妻系では年齢の表記やレタッチの幅が広く、出会い喫茶では入店時に外見以外の情報がほぼ無く、選択ミスが ★ に乗りやすい。
「業種ごとの平均評価が低い = サービスの質が低い」と短絡する読み方は、観察してきた中ではあまり当てにならない。書き手の期待値・比較対象・支払額の分布が違うだけで、サービスの実態とは別物 だと考えるほうが筋が通る。同じ熟女デリヘルの口コミでも、書き手が「期待を下げて行った人」か「比較対象を多く持っていて辛口の人」かで、★ の意味は変わる。業種の平均が低いことと、その業種の店が悪いこととは、別の話だ。
持ち帰れる発明 ── 業種別インフレ係数
口コミの ★5 を読むときに、業種ごとの ベース率 を引いて評価する。
- 業種別インフレ係数 = その業種の ★5 率 − サイト全体の ★5 率(74.1%)
この差分の見方を、3 つの代表的な業種で当てはめる。
- 高級ソープランドの ★5:ベース 90.6%、差 +16.5 ポイント。★5 はもう "ふつう" の意味で、ほとんど情報量がない
- 熟女デリヘルの ★5:ベース 51.9%、差 −22.2 ポイント。★5 は "強めの推し" として読む
- 全体平均水準の業種の ★5:そのまま読んでよい
上位 5 業種では、★5 が並んでいてもほとんど情報量がない。逆に下位 5 業種で ★5 を見つけたときの重みは、商業口コミとしては相対的に大きい。第 1 話 の「★5 はベースライン」を業種別に細かくしたのが、第 9 話の道具だ。業種で ★5 の意味が違う という補正を加えると、★5 を読み比べる精度が上がる。
業種別インフレ係数 ── その業種の ★5 率 − 全体の ★5 率(74.1%)。差が大きい業種(高級ソープ +16.5pt)の ★5 は情報量が薄く、差がマイナスの業種(熟女デリヘル −22.2pt)の ★5 は強めの推し。同じ ★5 を業種ごとに 別単位の数字 として読み直す。
ちなみに、業種別インフレは商業サイトの構造の中の現象だ。書き手が業種をまたいで自分のオキニや好みを記録していく個人ブログ型のサイト(風俗放浪記 や カス日記)では、業種ごとに ★5 率がブレるという形は立ちにくい。書き手のフィルタがそもそも別軸(嬢の好み・店との相性)で動いているからだ。